マイホーム(注文住宅)

長期優良住宅は必要ない!?補助金やメリット/デメリットまとめ

長期優良住宅って最近よく聞くけど実際必要なの??

結論から言ってこれから家を建てるなら長期優良住宅にするのがベターだよ。

予算が許すなら実はマスト!

さやふわ

住宅は私たちの生活の基盤であり、将来への投資でもあります。

その中でも、「長期優良住宅」という言葉を聞いたことがありますか?

長期優良住宅は省エネルギー性能や耐震性能が高水準の住宅を指し、持続可能な未来を築くための選択肢として注目されています。

この記事では、長期優良住宅について詳しく説明し、そのメリットやデメリットについて考察します。

この記事でわかること

  • 長期優良住宅とはなにか
  • 長期優良住宅の評価項目
  • 長期優良住宅のメリット・デメリット
  • 長期優良住宅は必要か

長期優良住宅とは?

長期優良住宅は、省エネルギー性能や耐震性能が高い住宅のことを指します。

日本政府は長期優良住宅の普及を奨励し、補助金や低利融資といった支援策を提供しています。

長期優良住の条件と評価項目

長期優良住宅の条件と認定に必要な評価項目は、日本の制度に基づいて設定されています。

長期優良住宅の条件・評価項目

  • 断熱性能
  • 空気密度
  • 耐震性
  • エネルギー効率
  • 太陽光発電
  • 住宅の設計
  • 建設工事
  • 認定機関の審査


断熱性能

長期優良住宅では、高性能な断熱材を使用することが求められます。

断熱材の熱伝導率(U値)が一定の基準を満たす必要があります。

機密性能

断熱にもつながりますが、家屋の気密性能が高いことが求められます。

窓やドア、壁などの接合部に気密性の高い材料やシーリングが使用される必要があります。


耐震性

地震に対する高い耐震性を持つ必要があります。耐震補強が行われ、安全性が確保されます。会社によって工夫は様々です。耐震実験を行って数値化しているところもあります。


エネルギー効率

エネルギー効率の高い設備を備える必要があります。エアコンや給湯機などのエネルギー消費が少ない設備が採用されます。
例えばソーラーパネルで自家発電したり、断熱性能によって無駄にエアコンを使用する必要がない、エネファームやエコジョーズなどを取り入れている住宅もあります。


太陽光発電

太陽光発電設備の設置が推奨されます。再生可能エネルギーの活用が奨励されます。上記でも紹介したように、家で使う電力、エネルギーを家で生み出し使用する、また、余った電力は電力会社に売る、といったことも可能ですし、電気自動車に使用したり、蓄電池に貯めレバ災害時に使用することもできます。


住宅の設計

設計図が上記の特定の基準に適合しているかどうかが審査されます。設計審査で合格する必要があります。

基準は以下の通りです。

省エネルギー基準
  • 断熱性能の基準:外壁、屋根、窓などの断熱材や性能が一定の基準を満たす必要があります。
  • エネルギー消費量の制限:エアコン、給湯、照明などのエネルギー消費量が制限されます。
  • エネルギー性能の計算:設計段階でエネルギー消費量を計算し、基準を満たす必要があります。
耐震基準
  • 地震に対する耐震性の向上:特に地震多発地域では、建物が地震に強い設計と補強が求められます。
  • 耐震性能の計算:設計段階で地震に対する耐震性能を計算し、基準を満たす必要があります。
機密性基準
  • 家屋の気密性の向上:気密性の高い窓やドアの設置、気密層の確保が求められます。
  • 気密性能の試験:施工後に気密性能を試験し、基準をクリアする必要があります。
太陽光発電基準
  • 太陽光発電設備の設置:長期優良住宅には太陽光発電設備を設置することが推奨され、発電量や設置基準が設けられます。

これらの基準は、高性能や省エネルギー性、安全性、環境への配慮を確保するために設けられています。

長期優良住宅の設計図はこれらの基準を満たすように作成され、認定機関によって審査されます。
認定を受けることで、補助金や低利融資を受ける資格を得ることができます。

建設工事

施工過程で特定の基準に従い、高品質な工事が行われる必要があります。

施工過程での主要な基準や要件をいくつかピックアップします。

施工品質の確保
  • 施工技術の高度化:建材の正確な取り扱い、施工技術の向上が求められます。
  • 施工品質のチェック:施工過程での品質管理が行われ、基準を満たすことが必要です。
気密性能の確保
  • 気密層の設置:気密性を確保するため、特定の材料やシーリングの適切な設置が必要です。
  • 気密性能の試験:施工後に気密性能を試験し、基準をクリアする必要があります。
耐震性能の強化
  • 耐震補強の実施:地震に対する強化策や補強工事が行われ、耐震性能が向上します。
  • 耐震性能のテスト:施工後の建物の耐震性能をテストし、基準を満たす必要があります。
省エネ設備の正確な設置
  • 高性能なエネルギー設備の設置:エアコン、給湯機、照明などの省エネ設備が正確に設置される必要があります。
  • 設備の性能テスト:省エネ設備の性能が要件を満たすかどうかがテストされます。
太陽光発電システムの設置
  • 太陽光発電設備の設置:長期優良住宅には太陽光発電設備を設置することが推奨され、発電量や設置基準が設けられます。

これらの基準と要件は、施工過程で長期優良住宅の品質、性能、安全性を確保するために設けられています。
認定機関や建築業者は、これらの基準を順守し、施工過程での監査や検査を受けることで、長期優良住宅の認定を受ける資格を得ます。


認定期間の審査

第三者の認定機関によって審査され、基準に適合していることが確認されます。

この第三者の認定機関というのは、政府機関や業界団体などとは独立して運営され、建設業界における品質や安全性、性能に関する基準を確認・審査する役割を果たしています。認定機関は次のような特徴を持っています。

独立性
  • 認定機関は建設業界や住宅開発業界に対して独立しています。そのため、利益追求や偏向から解放され、公平かつ客観的な評価を行います。
専門知識
  • 認定機関は建築、工学、エネルギー効率、耐震性など、建築に関する専門的な知識を持つ専門家や技術者から構成されています。これにより、建設プロジェクトの品質と適合性を確認できます。
審査と監査
  • 認定機関は、長期優良住宅の設計図や施工過程における品質を審査し、必要に応じて現場で監査を実施します。これにより、長期優良住宅が特定の基準を満たしているかどうかが確認されます。
認定証の発行
  • 認定機関は基準をクリアした長期優良住宅に対して認定証を発行します。この証明書は、長期優良住宅の品質や性能が一定の基準を満たしていることを示すものです。
政府と連携
  • 多くの場合、認定機関は政府機関と連携して長期優良住宅の認定プロセスを実施します。政府は長期優良住宅の普及を奨励し、認定機関を通じて基準の遵守を確認します。


認定機関の存在は、建設業界における品質管理と安全性の向上を確保するために非常に重要です。
建物の耐震性、省エネルギー性能、気密性などが高水準で保たれ、住宅購入者や住民の安心感を提供します。

長期優良住宅の特徴

上記の評価項目と一部重複する部分もありますが、上記を踏まえた長期優良住宅との特徴をまとめました。

長期優良住宅の特徴

  • 省エネルギー性能
  • 地震に対する高い耐震性
  • 政府の支援策


省エネルギー性能

長期優良住宅は高性能な断熱材、省エネ設備、太陽光発電などを備えており、エネルギーコストを大幅に削減します。
暖房や冷房の光熱費が抑えられ、環境にも健康にも、また経済的にも優しい生活を実現できます。

地震に対する高い耐震性

地震に強い設計と耐震補強が行われており、安心して住むことができます。家族の安全を守るためにも重要な要素です。耐震に関してえは性能評価として1〜3までの耐震等級というものがあり、最高値が3になります。

定められた基準の1.5倍で3は取れますが、3には幅があり同じ耐震等級3でも2倍という会社もあります。
最高値が3までしかないので、最高等級の3をとっていても、実際は5レベルくらいはある、という会社もあります。

国(政府)や自治体の支援策

政府や自治体からの補助金や低利融資を受けることができ、長期優良住宅の建築費用を削減できます。これにより、多くの人々が長期優良住宅を手に入れやすくなりました。
年月が経ってもう少し普及してくると補助金などはなくなるでしょう。しかしその代わりに長期優良住宅が当たり前になってくるというこは、そもそも長期優良住宅だから価格が高い、ということもなくなってくるでしょう。


長期優良住宅のメリット・デメリット

私たちが長期優良住宅を選ぶことのメリット、デメリットをご紹介します。

長期優良住宅のメリット

  • エネルギーコストの削減
  • 安全性の向上
  • 環境への配慮
  • 補助金や低利融資


1. エネルギーコストの削減

長期優良住宅の高性能な断熱材や設備により、エネルギーコストが通常の住宅に比べて低く抑えられます。将来的には長期的なコスト削減につながります。

2. 安全性の向上

地震に対する高い耐震性能は、家族の安全を確保する重要な要素です。自然災害に強い住まいは、心の安定感をもたらします。

3. 環境への配慮

省エネルギー性能の高さは、環境への負荷を軽減します。CO2排出を削減し、持続可能な生活に貢献します。

4. 補助金と低利融資

政府からの補助金や低利融資を活用することで、建築費用を抑えられ、長期優良住宅を手に入れやすくなります。


長期優良住宅のデメリット

  • 建設費用の増加
  • デザインの制約


1. 建設費用の増加

高性能の材料や設備、耐震補強には追加のコストがかかります。通常の住宅に比べて建設費用が高くなることがあります。

2. デザインの制約

長期優良住宅の設計は省エネや耐震性能を最優先するため、デザインに制約が生じることがあります。
外観や間取りの自由度が制限されることもあります。

特に全体の形はあまり凸凹したデザインは向いていないので、四角(長方形・正方形)に近い形でなければいけない場合もあります。




結局、長期優良住宅は必要?

ここまで、長期優良住宅とは何か、評価認定項目や特徴をご紹介しましたが、結局のところ長期優良住宅は必要か迷うこともあるかもしれません。

メリット、デメリットもわかったけど、結局どうしよう・・・

結論はズバリ!
個人の自由!!!

ふわ
さやふわ

長期優良住宅ではなくても、耐震等級は3(最高)を取っているという住宅もあるよ。


他は無くてもいいけれど、耐震性能だけはしっかりほしい、というのであれば長期優良住宅でなくても良いかもしれません。

ですが、例えば太陽光発電システムがあり、気密性が高く断熱性能も優れていればその分購入時の費用は増加しますが、生活の中の日々の電気代は大きく変わってきます。

住宅を建てる、購入する上で、自分が重視するポイントと予算との兼ね合いになってきます。



まとめ

長期優良住宅認定の評価項目

長期優良住宅の条件・評価項目

  • 断熱性能
  • 空気密度
  • 耐震性
  • エネルギー効率
  • 太陽光発電
  • 住宅の設計
  • 建設工事
  • 認定機関の審査


上記の評価項目を満たしていると第三者機関から長期優良住宅に認定されます。

長期優良住宅認定された住宅は購入すると補助金がもらえます。

長期優良住宅のメリット

  • エネルギーコストの削減
  • 安全性の向上
  • 環境への配慮
  • 補助金や低利融資

ただし、現在はまだ長期優良住宅にすることで価格の面で高くなる傾向にあります。また、デザインは制約されます。

長期優良住宅のデメリット

  • 建設費用の増加
  • デザインの制約



住宅を建てる、購入する上で、自分が重視するポイントと予算との兼ね合いになってきます。
安心と安全、環境問題、省エネ(光熱費削減)、快適さなど、長期優良住宅には魅力がたくさんあるので予算が許すならば補助金なども利用しつつ長期優良住宅を選ぶのがおすすめです。




-マイホーム(注文住宅)